安倍政権と小泉政権を検証した、重厚な編集本2冊。

2冊の重厚な編集本をご恵投いただきました。1冊は安倍政権、もう1冊は小泉政権の検証となっています。この2冊で21世紀の日本政治理解が飛躍的に進むものと思われます。

著者の皆さんからいただきました。版元の解説に著者紹介がありました。

[アベノミクス]上川 龍之進 大阪大学大学院 法学研究科 教授
日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡』中公新書 (2014)

[選挙・世論対策] 境家 史郎 東京大学 法学政治学研究科 教授
憲法と世論』筑摩書房(2017)

[官邸主導]中北 浩爾
自民党 ―「一強」の実像―』中公新書(2017年)

[外交・安全保障] 神保 謙 慶應義塾
総合政策学部教授
民主党政権失敗の検証:日本政治は何を活かすか』中公新書 (共著、2013)

[TPP・通商]寺田 貴 同志社大学 法学部 教授
『東アジアとアジア太平洋』東京大学出版会 (2013)

[歴史問題] 熊谷 奈緒青山学院大学地球共生学部教授
慰安婦問題』ちくま新書 (2014 )

[与党統制]竹中 治堅 (たけなか はるかた) 政策研究大学院大学 教授
『コロナ危機政治―安倍政権 V.S 知事』中公新書(2020)

[女性政策]辻 由希 東海大学 政治経済学部 政治学科 教授
『家族主義福祉レジームの再編とジェンダー政治』ミネルヴァ書房( 2012)

[憲法改正]マッケルウェイン・ケネス・盛 東京大学 社会科学研究所 教授
政党政治の混迷と政権交代東京大学出版会 (共著、2009)

もう一冊こちらも重要な本です。河野康子先生、出雲明子先生、笹部真理子先生からお送りいただきました。こちらは小泉政権の史的検証です。

序 章 官邸主導と自民党政治の相克 ――本書の問題関心と主張【奥健太郎

 

第1章 橋本行革と統治機構改革の政治過程 ――内閣機能強化を中心として――【河野康子】

 

第2章 経済財政諮問会議と事前審査制 【小宮 京】

 

第3章 地方への資源配分をめぐる経済財政諮問会議自民党【出雲明子】

 

第4章 二つの党改革と連携選択【李 柱卿】

 

第5章 事前審査制の変容と国会 ――小泉政権初期の国会改革と国会運営――【岡崎加奈子】

 

第6章 不良債権処理政策と自民党――柳澤路線と竹中路線の連続性を手がかりとして――【布田功治】

 

第7章 小泉政権期における自民党政調会の集権化――政調会長と部会との関係から――【塚原浩太郎】

 

第8章 小泉政権期における自民党内の中央―地方関係――三位一体改革を中心として――【笹部真理子】

 

第9章 郵政民営化法案 ――何が異例であったのか【黒澤 良】

 

第10章 骨太の方針2006と自民党 ――歳出改革に関するプロジェクトチームに注目して――【奥 健太郎

 

第11章 小泉内閣期の外交政策決定の歴史的位相 ――「強い首相」の外交のかたち――【武田知己】

 

第12章 公明党の立体的政策形成――「ヨコ」関係の軸となる国会議員・地方議員・事務局との協働ネットワーク―― 【岡野裕元】

 

参考資料 小泉内閣期の人事――党と政府――【奥 健太郎