永井史男先生からお贈りいただいた瀧井一博編『明治史講義【グローバル研究篇】』

 永井史男先生から瀧井一博編『明治史講義【グローバル研究篇】』をお送りいただきました。「タイ地方行政能力向上プロジェクトー『明治日本』の視点から考える」を担当されています。永井先生によると、

 「日本では 自由民権運動の高揚ののち立憲体制が敷かれ 地方でも市制・町村制が敷かれ、 自治体合併を通して小学校をはじめとする公共サービスの提供が行われた。つまり中間層と富裕層を徐々に体制内に取り込む努力が行われた。他方タイでは、立憲革命まで議会は設置されなかったし 自治体も名ばかりのものが設置されたに過ぎない。」

 明治日本における地方自治制度の発展については、拙稿「日本の政治発展(JPD)からみた地方自治制度 ―明治維新から総力戦体制へ―」『季刊行政管理研究』 (170) 4-12 2020年6月 に、論じました。こちらのリンクを踏んで、私のリサーチマップに行っていただくと、ファイルをダウンロードすることができます。

 明治の自治制度は、自ら治まるでであって、自ら治めるではなかった、などと、否定的な評価も多いですが、国際比較の観点から見る必要があると考えます。

https://researchmap.jp/tjkitayama/published_papers