数を数えることと公共政策

 『公共政策学の基礎』の規範の章では、大変参考にさせていただいたデボラ・ストーンの新作が出ていました。カウンティングというタイトルですが、もちろん会計学ではなく、数字(ナンバーズ)が公共政策の形成にとって持つ重要性を1冊の書物にまとめたもののようです。

 オーディオもあるので少し聞いたところでは、アスベストの例が最良の例のひとつとして、そしてマクナマラ防衛長官がベトナム人の死体の数を数えさせたことが最悪の例の一つとしてあげられていました。

 現在の日本でも、安倍元首相が余ったアベノマスクについて、「2億8千万枚の配布希望があった」と胸を張ったとしていますが、この数字はどこからどうやって計算したものなんでしょうか。