学期末に、ご恵投のお礼申し上げます。
ようやく春学期が終わりました。諸事情で追われています。しかも子どもも小さくて遊んでくれ、遊んでくれと。ぶっ倒れないようにしないといけません。いつくか本もご恵投頂いていますが、なかなか紹介もお礼も申し上げられません。どうもすみません。さらに特オチもありそうで、又の機会に。
順不同に、
社会保障の公私ミックス再論: 多様化する私的領域の役割と可能性 (立命館大学産業社会学部創設50周年記念学術叢書)
- 作者: 松田亮三,鎮目真人
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2016/04/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 森本哲郎,堤英敬,小西秀樹,山口裕司,松並潤,白崎護,岡本哲和,武蔵勝宏,小倉慶久,辻陽
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2016/04/20
- メディア: 単行本
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- 作者: 秋月謙吾,南京兌
- 出版社/メーカー: 慈学社出版
- 発売日: 2016/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 地方自治総合研究所,神原勝,辻道雅宣
- 出版社/メーカー: 公人社
- 発売日: 2016/03
- メディア: 単行本
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- 作者: 駒村圭吾,待鳥聡史
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2016/06/29
- メディア: 単行本
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ビル・クリントン - 停滞するアメリカをいかに建て直したか (中公新書)
- 作者: 西川賢
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/07/20
- メディア: 新書
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- 作者: 西川賢
- 出版社/メーカー: 千倉書房
- 発売日: 2015/11/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 山岸敬和,西川賢
- 出版社/メーカー: 大学教育出版
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 単行本
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讃州へ播州へ、What a week!!
先週はたいへん多忙な一週間でした。月曜日に教授会の開催、火曜日に指導していた院生を含む口頭試問2人。なんとか無事に修士課程修了となります。
水曜日からは、以前指導していた院生が現在働いている中讃広域行政事務組合を訪問させていただき、広域行政についてインタビュー調査。大変勉強になりました。お話を聞かせていただいた関係者の皆さん、どうもありがとうございました。もと院生も元気に働いているようで、よかった、よかった。
で、金曜日は大学評議員会に出席。さらに土曜日と日曜日は、恒例の雪下ろし&活性化のフィールドワーク@宍粟市に学生たちと行ってきました。こちらはどちらかというと学生たちが頑張ってくれました。これは今年でもう5年め。今後も続けていきたいと思います。最初の3年間については、ここにも記録があります。
ついでに月曜日にも企業法務関係の連携のため、企業訪問@中之島、火曜日に再び教授会で疲れました。さて、いよいよ執筆に戻ります。
加茂利男先生がらみの2冊
- 作者: 石田徹,伊藤恭彦,上田道明,大西弘子,柏原誠,桑原武志,藤井禎介,水谷利亮,栗本裕見
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: 単行本
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- 作者: 加茂利男,?久恭子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本
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桑原武志さん、および後者の著者の皆さんありがとうございます。
それぞれが、テーマに沿ったまとまりのある著作となっています。
本日の書物紹介
- 作者: セバスチャン・ルシュヴァリエ,新川敏光
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/12/23
- メディア: 単行本
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企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話-
- 作者: マリアナ・マッツカート,大村昭人
- 出版社/メーカー: 薬事日報社
- 発売日: 2015/09/02
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- 作者: “井関和朗",“奥茂謙仁",“中川智之",“鈴木雅之",“楠亀典之",“川崎直宏",“山口幹幸"
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 2015/11/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 川端基夫
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2013/03/01
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発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 (ちくま学芸文庫)
- 作者: ジェインジェイコブズ,Jane Jacobs,中村達也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/11/07
- メディア: 文庫
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地方自治・都市研究と福祉政策研究の書物を紹介
さらに、ご恵投いただいた本のお礼とご紹介。
稲垣浩さんから頂きました。方法論・アプローチの上でも、研究対象の上でも、私の現在の研究に大いに関係する著作です。
戦後地方自治と組織編成―「不確実」な制度と地方の「自己制約」
- 作者: 稲垣浩
- 出版社/メーカー: 吉田書店
- 発売日: 2015/04/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ケン・ビクター・レオナードヒジノ,Ken Victor Leonard Hijino,石見豊
- 出版社/メーカー: 芦書房
- 発売日: 2015/10
- メディア: 単行本
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「能力ある地方政府による総合行政体制」
で考えました。論文名をクリックしてもらえれば、ダウンロードもできます。
日頃お世話になっている佐藤満さんから頂きました。事例として、確定拠出年金法、臓器移植法、介護保険法などが研究の対象となっています。福祉国家研究からも抑えておきたい書物です。
- 作者: 佐藤満
- 出版社/メーカー: 慈学社出版
- 発売日: 2014/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 真渕勝
- 出版社/メーカー: 慈学社出版
- 発売日: 2015/05
- メディア: 単行本
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レヴァイアサン、財務省と政治、日本銀行と政治
1)レヴァイアサンの最新刊を入手。
なんといっても興味深いのは、前回の書評に対する、われらが久米先生のレスポンス。
2)新刊のこの本は、われらが上川先生の下の本の隣に並べるとちょうどいいようになっている。
財務省と政治 - 「最強官庁」の虚像と実像 (中公新書 2338)
- 作者: 清水真人
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: 新書
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- 作者: 上川龍之進
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: 新書
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「原因の効果」effects-of-causesと、「結果の理由」causes-of-effects。
- 作者: ゲイリーガーツ,ジェイムズマホニー,Gary Goertz,James Mahoney,西川賢,今井真士
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2015/08/20
- メディア: 単行本
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定量的研究者と定性的研究者がどちらも関心を寄せるのは「何がYの原因なのか」という一般的な問いに答えることである。だが、その問いは異なる形へと言い換えられる。定量的研究者は「原因の効果」アプローチを用いて、問いを「母集団においてXはYにどの程度の平均効果を与えるのかという形へと言い換える。(中略)これに対して、定性的研究者は、「結果の理由」アプローチを用いて、問いを「単一あるいは複数の特定事例において、Yを説明するXsは何か」という形へと言い換えることが多い。(p.51)
「原因の効果」とはeffects-of-causes の訳であり、「結果の理由」とはcauses-of-effects の訳である。英語では、うまい具合に言葉をひっくり返したものになっているが、訳文はわかりやすさを優先したのであろう、違う言い方となっている。実際にそのほうがわかりやすくなっている。この点、翻訳の苦労が目に浮かぶ。
さらにわかりやすく言えば、前者は因果効果の分析であり、後者は因果理由の分析とも言えるかもしれない。
定量的分析は因果効果を測定しようとする。先日の同志社大学の研究会では、こちらの研究のスタイルを大阪大学の松林准教授がわかりやすく説明してくれた。彼らにとっては、average treatment effect (ATE) をどれだけセレクション・バイアスなく測ることができるかが勝負になっている。まさに平均効果の測定である。
これに対して、後者の場合は、東京大学の前田健太郎准教授が、「事例研究の発見的作用」『法学会雑誌』第54巻1号(2013年)で明らかにしているように、それまで誰も考えたこともないような新しい答えを提示することができるかが勝負となっている。
このように、同じく『原因を推論する』(久米育男早稲田大学教授)といっても、2つの問いと方法がリンクする形で存在しているのである。『社会科学のパラダイム論争』は、それを2つの文化といっている。A Tale of Two Cultures というのが原題である。