ねんねんころりよ、The Nightfly

ねんねんころりよ おころりよ
坊やはよい子だ ねんねしな
坊やのお守は どこへ行た
あの山越えて 里へ行た
里の土産に なにもろた
でんでん太鼓に しょうの笛
起き上がり小法師に 振り鼓
たたいてやるから ねんねしな

 私も現在使用中の子守唄。江戸時代から日本全国で歌い継がれている歌とは
知りませんでした。いろいろなバージョンがあるようですが、
しょうの笛とは何か、については、こちらです。

 僕が面白いのは、里へ行ったというところ。この里は、人里のように、
子守唄が歌われている場所よりは、もう少し都市的なところなんでしょうね。
かつては、多くの人たちが山の中の小さな集落にすみ、里へ出て行っては
お土産を買ってきたということでしょう。しかし、現在ほとんどの人は
里、あるいは都会に住んでいます。それでもここを歌うときには
ノスタルジックな気持ちになります。

がらっと変わって、スティーリー・ダンドナルド・フェイゲンによるThe Nightfly。

THE NIGHT FLY

THE NIGHT FLY

このなかのNew Frontierという曲の中にこんな一節があります。

Well I can't wait 'til I move to the city
'Til I finally make up my mind
To learn design and study overseas

この歌にも、都市へ出ていくこと、そしてさらには外国に留学することへの
熱望が感じられます。里、都市はそうやって人を引きつけてきたのですね。