行政学における実験

オーフス大学政治学部では、行政(Offentlig forvaltning)に関する教員・院生のセクションがあり、活発に研究が行われています。今日はそこでの研究会で、地方政政治家と地方公務員との関係についての報告がありました。これもまた、前に行ったDon Green教授の研究会と同じく、実験に基づく調査研究成果の報告でした。やはり、こちらの政治学でも実験が重要な位置を占めているようです。

理論的な枠組みでは、フレイムの効果を測定するというもので、James Druckcmanの業績などが参照されていましたが、彼は当学部のHonorary Professorでもあるようです。日本では、行動経済学の名前でいろいろ本も出ていますが、政治心理学という位置づけで、語られていました。

面白いのは、文献紹介のところで、Wilson, Weber, Goodnow, Gulick, Barnard, Freidrich, Finer, Simon, Tullock, Downs, Niskanenとしっかり行政学しています。その後は、Moe, Weingast, McCubbinsなどと公共選択、PAしてきますが、LipskyやAberbach, Rockmanという名前も出てきています。日本の行政学もがんばらなければ、という気にさせてくれます。